「SEO対策が必要というけど、何がそんなに大切なの?」
意外によく聞かれる質問だったりしますが、大体、次に出てくる言葉は「広告の方が早い」というのが相場です。
なぜ、そのような質問が出てくるのか全く理解できませんでしたが、恐らくSEOの、
- 時間がかかることは知っている
- コンサルタントの選び方がわからない
- コンサルティング料金が不透明すぎる
- 検索アルゴリズム(ルール)が変わるのなら意味が無い
といった、マイナス面ばかりを吹き込まれている気がしてなりません。
そこで今回は、前述したデメリットをカバーするに十分すぎるSEO対策で得られる4つのメリット
- 中長期的に顧客が見込める
- 広告費が抑えられる
- 運営およびコンテンツ品質の向上(E-A-T向上)
- 良質なリンクが得られる
という点について解説していきます。
目次
中長期的に顧客が見込める
SEO対策に力を入れると検索順位を上げられる、つまり顧客獲得機会を増やせます。
検索ユーザーは検索結果に表示された、キーワードに関連する記事を、上から順にクリックする傾向が強いためです。
NINAJS社の調査データによると、1位の記事がクリックされる率は概ね20%超であり、これが下位にランクされると、クリック率は1%のレベルにまで落ちてしまいます。
ゆえに、多くの個人あるいは企業が自社コンテンツの上位表示を目論んで、SEO対策に力を入れているわけです。
検索機会の多いキーワードで、目論みどおりに自社コンテンツが上位に表示されると、毎日のように安定した数の顧客獲得を見込めます。
検索によってアクセスしてきたユーザーは、明確な目的をもって検索しているため、そのまま顧客になることも珍しいことではありません。
多くの人が何かしらの悩み、欲求などに応える情報を得るために検索を行います。
その応えを的確に返すコンテンツを数多く持てば、ユーザーは顧客として支持する行動に移ることでしょう。
逆にいえば、どんなに解決策を与える記事をたくさん公開しても、ユーザーの目に止まらなければ、存在しないと同じです。
広告を打っても、広告の先にあるコンテンツの品質が低ければ、決して顧客にはなりません。
広告費が抑えられる
YahooあるいはGoogleで検索をすると、最上位記事に「広告」と表示されていることは、ご存知だと思います。
ところがGoogleだけに関しては、「広告」が出現しないケースも見受けられますが、これについては別の機会に話します。
広告と表示される記事は、あらゆる商品やサービスを世間に知らせるために、お金を払って最も見映えの良いポジションを確保できるになっています。
メリットの1つ目にも書いた通り、検索結果ページでは上から順に目に留まる傾向があるため、広告費を負担する見返りとして、良いポジションを得ているわけです。
ただし広告のデメリットは、
- 1クリックされる度に費用が計上
- 広告費を負担し続けなければならない
- クリックされても利益に繋がらなければ無駄
- キーワードによっては消耗戦を強いられる
- 資金力ある企業が有利という面は否定できない
という点が挙げられます。
反面、SEOであれば記事の作成・メンテナンス(リライトなど)程度のコストで、大きな成果を挙げる可能性を秘めています。
1記事あたりの費用については一概には言えませんが、仮に5,000文字程度の記事を文字単価1円~1.5円で外注したところで費用負担は5,000円~7,500円です。
たった5,000円程度で、検索結果の1ページ目に掲載し続けられることのコスパの良さは、広告の比ではありません。
広告費を必要以上に浪費せずに済むことで、商品の品質を上げたり、新たな商品開発に投資に回せます。
SEO対策は費用の節約効果だけでなく、投資効率も向上させます。
運営およびコンテンツ品質の向上(E-A-T向上)
検索の上位表示で最も簡単なことは、広告費にお金を注ぎ込むことですが、逆に言えばSEO対策を軽視すれば、資金力で伸し上げるしかありません。
資金が尽きた時が集客力の切れ目です。
ところがSEO対策にフィットした記事を量産すると、数週間後から数か月後には資産となってお金を生み出してくれます。
長い目で見れば、お金をかけた広告よりもSEO対策にフィットした記事を公開していく方が、結果としてコストパフォーマンスは良くなります。
その資産となる記事は、E-A-Tの効果を期待するSEOライティングによって実現可能です。
SEOライティングは、
- Hタグ
- 強調または内部リンク
- キーワードの盛り込み
といったテクニカルな内部SEO対策によって、検索アルゴリズムに対する評価を上げることが、これまでのセオリーでしたが、昨今は「E-A-T」の概念が重要になっています。
E-A-Tとは
E-A-Tとは、
- Expertise:専門性
- Authoritativeness:権威性
- Trustworthiness:信頼性
の頭文字を取った検索品質を評価する指標を示しています。
3.2 Expertise, Authoritativeness, and Trustworthiness (E-A-T)
The amount of expertise, authoritativeness, and trustworthiness (E-A-T) is very important. Please consider:
● The expertise of the creator of the MC.
● The authoritativeness of the creator of the MC, the MC itself, and the website.
● The trustworthiness of the creator of the MC, the MC itself, and the website.【日本語訳】
3.2 専門性、権威性、信頼性(E-A-T)
専門性、権威性、信頼性(E-A-T)がどれだけあるかは非常に重要です。
●MC作成者の専門性。
●MC作成者、MC、ウェブサイトの権威性。
●MC作成者、MC、ウェブサイトの信頼性。
※MC=メインコンテンツ
E-A-T導入の背景
E-A-Tの指標が導入された背景には、かつて「医療系キュレーションサイトW」のように、
- 著作権無視の引用
- 倫理観の欠如した運営
などによって不確実な情報が検索結果を荒らしまくったことが推測されます。
事態を重く見たGoogleは、良質な記事を差し置いて適当な記事が検索ユーザーの目に真っ先に留まることを良しとしなかったのでしょう。
特に医療系キュレーションサイトというメディアの性質からすると、誤った情報の発信は時に生命を脅かす可能性も否定できません。
先の医療系キュレーションサイトは、公開した情報の確かさを担保するだけの運営の責任も果たしていなかったことも大きな問題ではありました。
E-A-Tはジャンル問わず意識する
E-A-Tの概念は医療系に留まらず、すべてのジャンルに適用することが求められます。
具体的に、どういった形でコンテンツにE-T-Aを反映させるかと言えば、
- 引用や出典を明示
- 著作権を遵守
- 専門家が監修
といった点が挙げられます。
引用や出典については、できるだけ信頼性の高い官公庁のデータ、学術論文などを必要に応じて文中に記述するだけで、読み手に与える信頼性は高まります。
例えば、論文検索でおすすめなのは、以下の2つのサイトです。
英語の論文は翻訳ツールで日本語化すると何とか読めます(汗)
風のウワサを、さも根拠があるかのように伝えるよりは、時間をかけて論文を検索して引用する方がマシですし、ライディング技術の向上にもつながります。
何より信用される記事を公開することが、私の考えるSEOの原理原則です。
論文の引用が難しい場合は、専門家に監修を依頼してもらうなど、文責を担保することを実行するように心がけています。
良質なリンクが得られる(SNSからの支持)
Yahoo!知恵袋をご覧になったことは、1度はあるかと思います。
投稿された悩みについて、ヒントや具体的な解決策で提示する双方向のWEBサービスのことですが、ベストアンサーに選ばれた回答に参照リンクとしてサイトやブログが紹介されていれば、ちょっと覗いてみたくなりますよね。
良質なリンクとは、非常に漠然とした言い方ではありますが、
- アクセスが多い
- 公共性がある
- 信頼性がある
といった特長が見えるサイトからの被リンクは有効です。
具体的にはSNSなどは典型であり、リンク効果は無視できません。
Google が YouTube 上で行っているように、Twitter や Facebook といったソーシャル サイトのブックマーク機能をサイト上に用意しておくと、よりブックマークされやすくなります。
これは評判を得るという点では効果が高く、きっとその評判が世間に広まってユーザーから注目されるのに役立つことでしょう。
引用:良質なリンクを得るには | Google 検索セントラル ブログ | Google Developers
誰かの悩みを解決させてくれる記事は多くの支持を集めますし、多くのリンクを得られる機会は必然的に増加します。
多くのリンクを集められた記事は、誰かの悩みを解決させている証左として高い評価を受けます。
特に関連性の高いサイトからリンクは、SEOとコンテンツの評価を高めることになり、理想的なページの姿です。
ブランディングにも貢献
SEOで言うところのブランディングとは、例えば「●●で検索」と告知するだけでサイトに難なくアクセスできるレベルに達することです。
実際に「●●」で検索して、最上位にサイトが表示されていることで、ユーザーに対する信頼性は向上します。
もし、告知により指定したキーワードで検索しても目的のサイトが見つけられなければ、たちまち評判は落ちることが目に見えています。
つまりSEOでのブランディングとは、あるキーワードで圧倒的な強さを持つことと言えます。
自社の商品やサービス名で検索しても目的のページが表示されない、ライバル企業のページが目立ってしまうというようなことがあれば、顧客との接点を持つ機会を損失していることになるため、早急な改善が必要です。
具体的に「コンビニ」で検索すると、現時点では「セブンイレブン」が最上位で表示されています。
つまりコンビニと言えばセブンイレブンといったブランディングが、検索の中では確立されていると言えます。
まとめ
「【初心者必見】SEO対策で得られる4つのメリットを徹底解説!SEOの本質はコンテンツ品質の向上」というテーマでSEO対策のメリットについて書きました。
SEO対策には4つのメリットとして、
- 中長期的に顧客が見込める
- 広告費が抑えられる
- 運営およびコンテンツ品質の向上(E-A-T向上)
- 良質なリンクが得られる(SNSからの支持)
ということを挙げました。
細かいことを言えばもっとたくさんありますが、枝葉末節を語ったところで大差はありませんので、本質部分に絞りました。
一人でも多くの悩みや問題を解決するべく、情報発信を続けることもSEOのキモです。