大切なお金を預かってくれる銀行。
パソコンやスマートフォンからでも残高照会や振込など、いわゆるインターネットバンキングやモバイルバンキングも多くの銀行で使えるようになっています。
窓口やATMに行かなくて良いというメリット、思った以上に大きいですよね。
ところがインターネットバンキングも時として、もどかしい状況になることがあります。
それは「本人しか使えない」というところが、セキュリティを高める一方で利便性が制限されるポイントでもあります。
稀なケースかもしれませんが、インターネットバンキングの注意点について、シェアしておきたいと思います。
インターネットバンキングの傾向
インターネットバンキングは便利なツールですが、ここ最近ではワンタイムパスワードを義務付けする銀行も増えてきました。
ワンタイムパスワードとは、主に振込など資金移動の際に使い捨てのパスワードを用いて取引を完了するしくみです。
ワンタイムパスワードを利用するには、
- アプリ
- トークン
いずれかが必要になります。
アプリはスマホにインストールして利用登録することで使えるようになります。
トークンは手動によるパスワード生成器のことです。
申し込みによって金融機関から届けられ、送付の手数料が発生する場合もあります。
スマホアプリは、原則、利用者本人のスマホにインストールすることになっています。
ワンタイムパスワード利用の注意点
スマホアプリでワンタイムパスワードを利用する場合、初回のみ金融機関に登録した番号に利用登録のためのショートメッセージが送信されます。
ショートメッセージを受け取ることで利用登録がなされるわけですが、届出ていた番号が、
- 固定電話
- 昔の携帯番号
だと、電話番号の変更が必要になります。
利用登録のショートメッセージが届かないためです。
電話番号の変更は、
- 窓口
- サポートセンター(電話受付)
で受け付けてくれます。
どのみち本人または代理人が手続きをするわけですが、サポートセンターでの手続きとなると、本人確認のための質問などがあるため、やや電話が苦手な人はイライラするかもしれません。
老親の資金管理には使い辛いインターネットバンキング
インターネットバンキングとワンタイムパスワードについて簡単に触れました。
もし、ひとり実家に残っている老親が認知症あるいは長期入院などで資金管理が難しい状況になったとき、インターネットバンキングは有用ではありません。
有用でない理由としては、インターネットバンキングやワンタイムパスワードのしくみが、
- お年寄り向けのサービスではない
- 本人しか利用してはいけない
という縛りがあるからです。
お年寄り向けのサービスではない
まずスマホを所有しているお年寄りは珍しくないですが、それでも抵抗を感じているお年寄りが多いのが現実です。
お年寄りの金融機関アプリ利用率のデータを見つけることはできませんでしたが、恐らく相当に低いものと思います。
本人しか利用してはいけない
子のスマホで親の口座にログインはできますが、振り込みなどの取引でワンタイムパスワードが必要な場合は、親のスマホでワンタイムパスワードを発行する必要があります。
では、子のスマホでワンタイムパスワードを発行すれば良い、という話しになりますが、本人の番号と異なる番号を金融機関に登録することはできないようです。
家族だとしてもダメだということを確認しました。
老親の口座を管理するには
アナログですが通帳やキャッシュカードしかありません。
理想としては、親の口座をインターネットバンキングで家族が管理できる事ですが、現状では叶わないルールになっています。
恐らく「なりすまし」などを防ぐためでしょう。
仮に、独居の老親が入院して身体の自由も聞かない場合、遠方に住む家族が入院費用を立て替えるしかないのです。
数日程度なら立て替えも可能でしょうが、1ヵ月、半年と長期に及ぶと大変です。
自身の年金を入院費として拠出できることがベストなのですが、金融機関は、そのようなことは一切想定していません。
独居老人の問題は今に始まったことではないにも関わらずです。
インターネットバンキングにおいては、本人以外は家族に限って取引可能にして欲しいところです。
まとめ
実際に困ってるから書きました(汗)
口座を開設している金融機関が合併などすると、古い通帳だとATMを探すのも苦労します。
J銀行とS銀行が合併してF銀行のATMでも使えるようになっていますが、旧J銀行の通帳だとF銀行では通帳記入すらできませんでした。
合併後の新しい通帳でなければならないのです。
その通帳を新しくするのも限られた支店のみ。
わざわざ1時間以上もかけて通帳を新しくする気にもなりません。
もう少し柔軟性が欲しいところです。