副業でWebライターを始めたいけれど、未経験だと「まずは低単価の案件で実績を積まなきゃ」と考えるのが王道・・・。
確かに、そうアドバイスする情報は山ほどありますが、実際には「低単価」から始めることで遠回りになり、収益化できずに辞めてしまう人も少なくありません。
ある意味では「新人潰し」「参入排除」とも言えそうな、根拠なきものなんですよね。
むしろ、未経験だからこそ、早いうちに“高単価案件”を視野に入れることをおすすめします。
本記事では、未経験者でも高単価案件を狙うべき5つの理由と、そのための具体的な戦略を紹介します。
実体験に基づいた内容ですので、「最短で稼げる副業Webライター」になるためのヒントがきっと見つかるはずです。
副業ライターは未経験でも高単価を狙ってよい5つの理由
「まずは安い案件からコツコツ」と言われることが多いWebライターの世界。
ところが、誰でもできる低単価案件の競争率は異常に高く、AIでのライティングでも十分という案件も増えてますから、受注すら難しいのが現実です。
だからこそ、あえて“高単価案件”から狙うことが合理的で、その理由を5つ、順を追ってお伝えしますね。
1. 単価が低いほど時間効率が悪く、消耗する
文字単価0.3〜0.5円といった案件では、1記事に何時間もかけても数百円にしかなりません。
この状態が続くと、「こんなに時間かけてこの報酬…」と自己否定に近い感情が湧いてきます。
副業とはいえ仕事効率を無視していいはずはありません。
この手の格安案件は報酬以上に労力や時間コストだけが浪費され、さらにはスキルやノウハウさえも得られず、ただただ使われるだけの悪循環を招きます。
頑張れば単価を上げてもらえるなんて、勝手に良いほう期待するのは止めましょう。
2. 低単価の実績は、高単価案件に繋がりにくい
「とにかく実績を積もう」と低単価案件をいくつもこなしても、その実績を見たクライアントは「この人は安くやってくれる人」と見なす可能性が高いです。
結果として、高単価案件に応募しても「実績の質」が問われ、選ばれにくくなるという逆効果が起こります。
今なら生成AIが執筆する時代に突入しつつありますから、少なくとも、それ以上の価値を提供できなければ、高単価案件には繋がりません。
3. 高単価案件のほうが丁寧なフィードバックを受けやすい
高単価案件を発注するクライアントは、Webライターを育てる余裕があり、丁寧なフィードバックが得られるケースがあります。
自社にフィットするWebライターを確保し、円滑にコンテンツ制作を進める意図があるからです。
一方、低単価案件では「使い捨て」のような扱いになることもあり、成長のチャンスを逃す恐れも。
その上、抽象的な指示の修正依頼を連発という事例も少なくないため、ますますコスパは悪くなるばかりです。
4. 自分の価値を「高い基準」に置くクセがつく
初期から高単価案件を目指すことで、「どうすれば単価2円以上の仕事を取れるか」と自然に戦略的思考が身につきます。
この思考の積み重ねが、結果的にスキル向上と収入アップに直結していきます。
ただし、相応のスキルや実績は必要ですから、ポートフォリオ(実績の事例や一覧)のためにと割り切って、何度か格安案件を厳選して受注することも必要です。
5. 「できること」ではなく「やれること」を広げられる
未経験者でも、リサーチ力や構成力を武器にすれば、高単価案件は十分に狙えます。
大事なのは、「過去の経験」よりも「今できることを最大化」する姿勢です。
その意識で案件を選び提案することで、未経験でもチャンスを掴むことはできます。
そのためには提案や応募の段階で、クライアントから求められる内容だけでなく、以下のような事柄を伝えてみてください。
- 信頼性(要求に対する理解の証、関連する経験・知識・資格)
- 期待値(具体的な納品までのステップ、大まかなスケジュール)
- 利便性(要求以上にできること、次回の契約への布石)
最終的には、クライアントにどういう利益をもたらすかまで言及できると、採用確率は格段に上がります。
大体、応募文とか提案文とか、テンプレのコピペの人が多いので・・・。
未経験者が高単価ライターになるための戦略
「高単価はハードルが高そう」と感じる方も多いかもしれませんが、未経験者でも正しい戦略をとれば、十分に高単価案件を獲得できます。
この章では、経験ゼロでもチャンスを広げられる、戦略的なアプローチについて、お伝えします。
① 実績がなくても「提案力」で勝負
クライアントが重視するのは、「経験年数」や「執筆本数」ではなく、「どれだけコチラの意図をくみ取れるか」「要求以上の成果が得られるか」です。
たとえ実績がゼロでも、どんな構成で・誰に向けて・どんな記事を想定しているかを明確に提案できれば採用されるケースは多々あります。
応募文や提案文の中で「読者像」「記事構成」「見出し案」まで簡潔に書けると、未経験でも一気に信頼を得やすくなります。
極論、そのまま執筆すれば原稿になるレベルの構成を付けてみると、意外な反応も期待できます。
私は、その手を実際に使ったことがあり、効果を確認しています。
② 特化ジャンルを決めてブランディング
「何でも書けます」という姿勢は一見良さそうですが、採用側から見ると“特徴がない”と映ります。
逆に、「住宅ジャンルに強い」「税金・副業ジャンルが得意」など、1つでも専門的なジャンルを絞ってアピールすれば印象がグッと変わります。
特化している分野が専門的であるほど、単価も上がりやすく、継続受注にもつながりやすいのです。
実際に、私には継続5年目を迎えるクライアント様もいますので、ぜひ、自分の強みを棚卸してみてください。
私に相談してもらっても構いませんよ。
③ 自主制作コンテンツを“実績”に転用
まだ、クライアント案件をこなしていないから実績がない、と悩む必要はありません。
note、ブログ、X(旧Twitter)などに、自主的に書いた記事を掲載しても問題ないのですよ。
特化ジャンルに関する記事や、構成〜リードの工夫が伝わる文章であれば、立派なポートフォリオになります。
できれば、その記事を書くまでの思考過程、構成の組み立て方など、公開している記事の制作根拠の部分も示すと、かなり説得力が増します。
意外に、やってない方が多いのですよね、もったいない・・・。
応募時に「ポートフォリオとしてまとめています。」とURLを提示すれば、それだけで実績とスキルの証明になります。
④ 書く技術より「調べる力・伝える力」が重要
高単価案件の多くは、専門性のある内容を正確に調べて、わかりやすく伝えることが求められます。
小説やランディングページのように、必ずしも華麗な文体・感情的な表現・共感を呼ぶコピー・人物像や生い立ちなどは必要ありません。
むしろ、正確性と論理性、さらには網羅性を重視するクライアントが多く、未経験でもロジカル思考で説明できれば十分通用します。
つまりはリサーチと言語化。
もし医療系・健康系などにチャレンジするなら、論文の検索と引用が重要です。
少なくとも官公庁や公的機関の資料、データ、法律などの取り扱いには慣れておきましょう。
⑤ クラウドソーシング外でも案件獲得
未経験のうちは、ついクラウドワークスやランサーズに頼りがちですが、実は競争が激化していて単価も安くなっている傾向が見えます。
さらに手数料も徴収されるため、実績作りと割り切っても、そろそろ良いかもしれません。
ただしランサーズには、スキル出品機能の「ランサーズ・パッケージ」という、自分自身で値付けが可能な販売のしくみがあります。
他の出品者を研究して、差別化や利便性などを考えて、高い収益を目指しましょう。
各SNSでの情報発信とともに「#ライター募集」でのハッシュタグ検索、noteやブログでの「お仕事募集中」「お仕事依頼はコチラ」と、複数の窓口を開設することも忘れずに。
思いがけない依頼が届くことがあります。
営業不要の受け身スタイルで始めたい人には、特におすすめの方法です。
案件の探し方と高単価を維持する方法
「高単価案件はどこで見つかる?」「せっかく獲得したのに単価が下がるのが怖い」
そうした悩みを抱える未経験ライターのために、案件の探し方と、単価をキープするための具体的な方法を紹介します。
ただ経験上、単価が下げられたことは一度もないので、極度に心配する必要はないと考えますが、一応ね。
クラウドソーシング以外にも道はある
改めて言いますが、クラウドワークス・ランサーズ・ココナラの競争が激しく、未経験者が目立つのは難しいのが現状ですが、提案力を鍛えるには格好の場所。
一方で、X(旧Twitter)のように、企業や個人の発注者が「#ライター募集」などのハッシュタグを使って直接募集をかけているケースもあります。
ただし契約については書面の取り交わしの有無など、その方面の知識が乏しい場合は、不安要素にもなりますね。
また、ライター同志のつながり、個人ブログ・note経由での仕事募集アピールから、依頼につながる可能性も考えて、準備しておくことをおすすめします。
ポイントは、「どこで探すか」よりも「どこで目立つか」です。
自分から営業しない「発信型」の案件獲得法
営業は苦手というタイプ(私もです)は、コンテンツを発信して待つ戦略も有効です。
たとえば、特定ジャンルに絞ったブログやnoteを更新しながら、プロフィール欄に仕事依頼の導線を入れてるのは、もはや常套手段。
これだけでも、探される側にまわれる可能性が高まります。
特に、Google検索からの流入があるような記事を書ければ、毎月一定数の引き合いがくるようになることも。
だからブログやnoteでの記事の公開は、筆力アップ・マーケティング・営業の多方面で無駄にはなりません。
高単価を維持するためには基準を決める
せっかく高単価案件を受注できたとしても、少しでも収入を増やしたいと考えて安い案件まで受けてしまうと、自分の価値が崩れやすくなります。
時間的な余裕があれば構わないという捉え方もできますが、安い案件に時間を割くぐらいなら、自己投資に充てるほうが個人的な経験から能力の底上げになりましたね。
「自分は文字単価◯円以下はやらない」「継続案件でなければ受けない」など、あらかじめ受ける基準を設けておくと、それに見合うあり方、ポジショニングを模索するようになります。
結局のところ、Webライターは自分の時間を使ってナンボ、つまりは労働提供型なので単価を上げない限りは報酬の上限が突破できないのです。
ゆえに自己投資というのは資産提供型、たとえば電子書籍の発行やアフィリエイトマーケティングなど、長期的かつ継続的に報酬を得るため必要な能力を磨く意味になります。
スキルアップに「自己投資」を惜しまない
単価を上げたいと考えるなら、リサーチ・構成・SEOライティングなど、より深いスキルを身につける必要があります。
とはいうものの、UdemyやYouTubeの無料講座、本1冊などで十分スキルアップは可能で、後はひたすらインプット。
できれば、フィードバックのある相手が見つかると、スキルアップのスピードは上がるのですけど、有料講座やスクールのような何十万もの投資は、慎重に検討したいところです。
月1,000〜3,000円の自己投資が、数万円の報酬アップにつながると考えれば、費用対効果は非常に高いといえます。
あえて紹介するなら、コチラですね。
↓
【らいく】ライター育成オンラインサロン
なんと月額1,000円で、私も参加しています。
スクールではなくコミュニティで、学びのコンテンツや高単価案件紹介もありますが、よかったら覗いてみてください。
継続案件を意識して信頼を獲得する
高単価案件を単発で終わらせないためには、また依頼したいと思われることが重要です。
納期を守る、質問に迅速に答える、読みやすさに気を配るなど、当たり前のことを丁寧に実行するだけでは、もはや大した差は尽きません。
高単価案件を獲得したいのなら、それらの姿勢・態度・礼儀などは身に着けておくものだからです。
いかに心を掴むかという点では、コミュニケーションに勝るものはありませんが、Webライターだけでなく多くのビジネスパーソンに欠けている視点があります。
- 相手の時間を奪わない
- 相手の利益に貢献する
話せば長くなりますので、ここでは割愛しますが、この2つは覚えておいて損はないです。
継続的に依頼されるようになると、営業コストも下がり、安定収入につながります。
まとめ
副業Webライターとして未経験からスタートするなら、「まずは低単価案件で経験を積むべき」という常識にとらわれすぎないことが大切です。
むしろ、高単価案件にこそ、やる気や提案力を評価してくれるクライアントが集まっており、成長スピードも格段に上がります。
そのためには、「特化ジャンルの選定」「実績の見せ方」「案件の探し方」を工夫することが成功のカギとなります。
この記事で紹介した5つの理由と戦略を参考に、自分の可能性を信じて、高単価案件を目指してみてください。
早い段階で「プロとしてのマインドセット」が身につくはずです。
がんばりましょう!