いわゆる中の人の情報って貴重です。
ホンモノですからね。
しかも表に出ない情報をワンサカ持ってるのですから、それは興味深いですよ。
ましてや仕事関連だったり、日常的に接している事だったりすると、好奇心が掻き立てられますよね。
ということで、この私、元SEO業者の中の人をやってたので、少しだけ心の声を聞いていただけたらと思います。
暴露ではなくて、心の声です。
お間違いのありませんように。
【ご注意】
私よりSEOの実力がある方や、現役の中の人と仲良しな方は、完全スルーしてください。
私の実力はブログ名の通り「並盛」という認識をしておいてください。
わかりにくいでしょうけど(汗)
目次
SEO業者って何するの?
SEOとは、なんていう解説は省きますね。
結論までが長いブログが多いので、さっさと書きます。
指定の検索キーワードで自前のウェブサイトに訪問者を呼び込むため、クライアントサイトに対してゴニョゴニョすることを業務としています。
ちなみに業務体制は、受注窓口兼戦略担当が1人、実行部隊が1人、お手伝いが数名という小さな所帯です。
私は「実行部隊」でした。
完全なる裏方仕事
怪しいことではなくて、他のSEO業者も恐らく同様と思うのですけど、作業自体は地味だったりします。
しかも真摯に、ひたむきに施策をやったところで成果の約束はできないですし、順位保証などもできないですから、不確定要素が多い中で、いかにクライアントの要求に答えるかというプレッシャーはありました。
Googleの順位付けのクセというか傾向を実験サイトで検証しながら、経験も踏まえて、ある程度は均一なサービスをベースにクライアントごとに柔軟に対応することが求められました。
SEOはリバースエンジニアリングに近い気がします。
裏方仕事の内容
SEO業者の仕事の内容は、どうしてもブラックボックスになりがち・・・。
具体的な施策については、オープンにはできませんが、クライアントには一部開示するケースはあります。
かつてバックリンクの質と量で、かのページランク(懐かしい)の向上や検索順位の上昇が見込まれた時代がありましたが、その時は、自前のサイトからクライアントサイトにリンクを出すということもありました。
いわゆるペイドリンクに近いわけですが、そんなことは口が裂けても言わない、言えませんから、いろいろと御託を並べて、やってることはリンクを貼るだけというのが実情の会社もありました。
検索順位が上がれば成果報酬を頂き、何も変化がないときは引き続き何もせず、毎月の定額支払いだけして頂くという、とんでもないサービスの会社もあったのです。
筆者は、そんな胡散臭いSEO会社と業務委託していたわけではないので、
- ウェブサイトにキーワードが適切に配置されているか見る
- サイトのレイアウト、デザイン、ソースの改善を提案
- リンク獲得の見極め
- 指定キーワードで検索順位の計測
- データ分析による改善策の立案
- クライアントへの定例報告
- 検索順位の上昇、売上などの成果で評価してもらう
といったことを、商談の上で合意形成をしていました。
今となっては何ら新鮮なSEOではなく、研究も重要ですが凡事徹底がモノを言います。
SEOに対するクレーム
私が業務提携いた時期は、50件受注して1件クレームがあるか、ないかという程度でした。
というのも、大体、クライアントさんの多くは自らSEOを学んで、それ以上、伸びしろが無くプロに頼っている事から、かなり良好な関係を築けていたのです。
稀に、思うように数字が伸びないためか、
- 荒れ狂ったように罵詈雑言
- やり方の不満を訴えるだけ
- 手順を全てオープンにしろ
- Googleのアルゴリズムについて見解を述べよ
など、あらかじめ商談時にリスクとして合意したことを、忘れる方もいました。
SEO業者については、結果が評判に繋がります。
しかし100やって100の目標を達成は、絶対にありえませんので、改善されれば良いのですが、何も変わらない場合は、正直、辛かったですね。
耐える時期って、やはりあるんです。
そこをクライアントさんが納得できなければ、一旦、施策の小休止を挟むか、いわゆる契約解除の判断になるので、それはそれは慎重に対応しました。
こちらは小な所帯で、いわゆる少数精鋭で運営してましたけど、手抜きは一切、したことはありません。
結構な料金を支払っていただいてましたから、それなりにプレッシャーもありましたけど、結果が出るとうれしいもんです。
一度だけ、とんでもない成果が出た時は夢かと思いました。
単一キーワードで1位ということが、わずか1週間なんですけど、達成したことがありました。
そのジャンルがすごかった。
大人方面のキーワードで、それはそれは、流入も成約もスゴかったようです。
SEO対策の料金
一般的には、
- 月額固定
- 成果報酬
が多いと思いますが、コチラは3ヶ月、半年、1年という期間別の料金設定でした。
初期費用とか、オプションとか、追加料金とかは一切ありません。
難易度の高い依頼には「成果報酬」を並行して設定させて頂いてました。
ただし1サイトごとの契約では無くて、1キーワード(単一、複合問わず)単位での契約でした。
いやいや、お金をつぎ込むサイトオーナーって、予想以上に多いなと感じた頃が懐かしい。
儲かったの?
うーん事業オーナー曰く、赤字ではないとは言ってましたね。
私への支払いも滞る事は8年間、ありませんでしたし。
儲からないと事業は継続出来ませんから、8年も続いたのだと思います。
なぜ元SEO業者の中の人になったの?
訳あって事業をたたむ事になったからです。
以上。
SEOは永久に不滅です
とは言えないかもしれません。
ただし検索というものがある限りは、それに合わせるとも必要でしょうけど、AIとか組み込まれたら、小手先の誤魔化しやテクニックでは太刀打ちできない時が来る気がします。
だったらサイト運営はダメじゃんと言いたくなりますが、5年後、10年後はウェブサイトの概念が変わってもおかしくないとも思ってます。
元SEO業者の中の人が業務内容を少し漏らしてみる まとめ
SEO業者のおすすめはと聞かれたら「わかりません」と答えます。
ホントにわからないんですよ(汗)
口八丁で適当でも「らしきこと」を書けば信じてくれますか?
違いますよね。
探すならSEO業者でなくて、今をときめくブロガーさんとか、WEBマーケッターさんに弟子入りした方がいいです。
しっかりと払うもの払って。
絶対そっちのほうが「潰しが利く」ことは間違いないです。
だから「ブロガーに俺はなる!!」「WEBマーケッターに俺はなる!!」って方向性が良かろうと思います。
ワシもガンバロ。